【第4回】ベトナムのバイオマス発電への投資機会が急増:新FIT制度(固定価格買取制度)によりFIT価格が大幅に引き上げ【中編】図解で分かるベトナムビジネス

【第4回】ベトナムのバイオマス発電への投資機会が急増:新FIT制度(固定価格買取制度)によりFIT価格が大幅に引き上げ【中編】図解で分かるベトナムビジネス

 ベトナムの再生可能エネルギーの中でも、今後最も注目されるのがバイオマス発電であろう。ベトナム政府は2020年3月5日の首相決定第8号/2020/QD-TTgで、バイオマス発電のFIT価格を大幅に引き上げた。コージェネの場合は7.03セント/kWh、コージェネ以外の場合は8.47セント/kWhとなり、2014年に定められた旧FIT価格である5.8セント/kWhと比べて大幅な引き上げとなった。新FIT価格は2020年4月25日から適用される。以前からFIT価格の低さが原因となり、バイオマス発電への投資は注目されていなかったが、今後はバイオマス発電への投資機会が新たに生まれてくるだろう。

 バイオマス発電への投資においては、燃料の確保が大きな懸念点となるが、ベトナムは農業と林業が盛んであり、多様なバイオマス燃料が豊富に存在する。あまり知られていないが、ベトナムは世界有数の農業国であり、国際市場でトップシェアを誇る農産物や林産物が数多く存在する。

 ベトナムのコメ輸出量は世界第3位の規模で2017年のコメ輸出量は約500万トンを記録した。近年では、コメの生産体制の改善により、生産効率性が高まっており、2018年の輸出量は650万トンまで増加した。また、ベトナムカシューナッツ協会によれば、2018年のカシューナッツ輸出量は39万トンを記録し、カシューナッツ輸出額は世界全体の輸出総額の60%超を占め、世界トップシェアを占めている。2018年のライチ輸出量は世界市場シェアの19%を占めており、輸出量で世界第2位の規模である。また、ベトナムコショウ協会によれば、コショウの輸出額は2017年に約11億USD(約1160億円)に及び、世界第1位のシェアを誇る。ベトナムコーヒー・カカオ協会によると、2018年のベトナムコーヒー輸出量は170万トンに及び、これはブラジルに次ぐ世界第2位の規模である。木材チップの輸出量も2017年に世界1位となり、100億トンの輸出量に及んだ。

By |2020-03-21T09:41:49+00:003月 21st, 2020|エネルギーニュース, ニュース, 建設ニュース|0 Comments