シャープは26日、ベトナムで2月に着工する大規模太陽光発電所(メガソーラー)の工事を受注したと発表した。太陽光パネルや関連機器などの工事を担う。受注額は公表していない。ベトナム政府は太陽光発電の施設容量を2030年までに1万2000メガワットと大幅に引き上げる方針を掲げ、メガソーラーの新設が相次いでいる。シャープは今後需要拡大が見込める東南アジアで受注攻勢をかける。
ベトナムでメガソーラーを受注するのは同社にとって初めて。現地複合企業タインタインコン(TTC、ホーチミン市)グループで再生可能エネルギー事業を担うGEC社がベトナム北中部トゥアティエン・フエ省に建設する発電所の工事を受注した。
年間の発電予測量は約6万1570メガワット時で、約3万2000世帯分の電力を賄える計算。9月中の稼働を目指す。
シャープは発電所の太陽光パネルの調達や設置のほか、パワーコンディショナー(電力変換装置)などの施工を手掛ける予定だ。
東南アジアは経済成長に伴い再生エネの普及が急速に進んでいる。シャープはタイやモンゴルでメガソーラーを受注した実績があり、今後営業エリアを広げていく。